ソレイユはサニー、ルージュを姉のように慕い、懐いている。二人はソレイユが生まれた頃からよく面倒を見たりしていたのでそれは仲睦まじい姉妹のようだった。

そんなある日、3人はショッピングモールに来ていた。店で買い物をしたりゲームセンターで遊んだりと休日を満喫していた。すると3人はある親子と出会った。

「女王様お久しぶりです。」
サニーが女王と呼ぶ人物、それは地球初の女王となった。フェリーチェだった。彼女は王になったことで名前をフェリーチェ・クイーン・アースに改めたが、王女だった頃と同じく白色のワンピースを着て頭に帽子を被っていた。そして彼女の両隣には王を引退し、彼女の付き人となったカナタとマーメイドがいた。

「わたくしのことはフェリーチェで構いませんよ。」
フェリーチェは微笑みながらそう言った。女王になり、成長した彼女は大人のお姉さんとしての気品を漂わせていた。合流した6人は一緒に娯楽を楽しんだ。

そして時間は過ぎ、一行は店を出た。すると外は強風が吹き荒れていた。女性陣はスカートがめくれ上がらないように手で押さえながら歩くが、フェリーチェが被ってる帽子が風に飛ばされてしまったのだ。サニーはルージュとソレイユに王族達と待機するよう言い残すと帽子が飛ばされた方へ走っていった。

その頃とある広場では男女二人組が何かを探していた。
「いいもん見つけたらすぐ売っちまおうぜ。」
「すごいお宝なら一生遊んで暮らせそうね。」

するとそこに飛ばされてきた帽子が落ちてきた。
「これ金目になりそうじゃね?」

一方サニーは帽子を探していたが、なかなか見つからずにいた。そのうえ強風でスカートがめくれ上がらないよう押さえていると舞い上がったマントが頭に被さって視界が遮られることもあり、捜索は難航を極めていた。するとサニーは二人組の男女がフェリーチェの帽子を持ってるのを見つけた。

「その帽子返して。その帽子は大切な人の大事な物なの。」
サニーは二人組に返すよう要求するが、二人はその気にならない。

「バーカ!これは金儲けに売るんだよ。」
「誰のものであろうと勝手でしょ!」
全く悪びれない二人、すると今度は帽子を投げ捨てたのだ。

「返してほしけりゃ取り返してみろってんだよ!」
二人の挑発をよそにサニーは帽子をキャッチすると警察に連絡した。捜査の結果、二人は落とし物を盗んではオークションで稼いでいることが発覚し、逮捕された。

一方帽子を取り戻したサニーはすぐにフェリーチェの元へ戻った。フェリーチェはサニーに感謝を述べると城に帰っていった。

終わり

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